こんにちは。
ナースの独り言です。
「またの機会」
なんて人はよく言いますけれど、
私的には
「また」も「機会」もないと思っています。
病院は年末年始は検査もお休みになるので、
病棟に入院している比較的元気な人は、自宅に外泊することが多いです。
半分以上の患者さんが外泊しますが、年末年始に病棟に残ってるのは、重症の方、一人暮らしの方がほとんどです。
80歳のAさんは、医師に、年末年始はすることがないから、家に外泊することを勧められていました。
ご家族も「帰っておいで」と言っていました。
ところがAさんは、おそらく息子夫婦に気を遣って「帰らない」選択をしました。
「お正月はまた来るし、どうせすぐ退院になるから」
と。
確かにAさんは、お年のわりに足腰しっかりしてて、2月くらいまでには退院できそうでした。
Aさんも私たちも、てっきり帰れるものだと思っていました。
しかし、年が明けてしばらくして、Aさんは急変して、あっという間に旅立たれました。
Aさんに次のお正月は来なかったのです。
この時に私は、
「また」も「機会」もいつもあるわけではないということを悟りました。
Aさんだけではありません。
年齢なんて関係ありません。
健康だからとかも関係ありません。
いつ、どうなるかなんて誰にもわからないのです。
私は、毎年毎年、桜は今世最後のつもりで大切に眺めています。
当たり前に来年の春が来るなんてこと、100%保証されてる人なんてこの世に1人もいませんから。
肉体があるうちに、やりたいことはやって、会いたい人には会って、食べたいものを食べて、欲しいものを買って、行きたいところに行って、、、、そうやって毎日毎日大切に生きていこう、そう心が思います♡
「また」も「機会」も、2度とないかもしれませんから。