現役ナースの独り言 

病院のエピソードや、健康情報を伝えていきます。

ひとりで5人分くらい働いている看護師

こんにちは。
ナースの独り言です。

今日は、病院の看護師の実態について書いてみようと思います。

私は10年以上前に大学病院を辞めているので、
情報としては古いかも(笑)

独り言的には真実です!!ということで、
読んでいただければと思います。

 

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病院の人員不足によって、
我ら看護師たちは日々大変な負担を強いられています。

今回は日勤の内容を伝えていきますね。

まず、看護師1人に対して日勤で担当する患者さんは
7~8人です。

一応、重症で手がかかる人は
一人の負担にならないように分けられます。

個室の時は4−5人でした。
(それでも個室は一人一人の要求が細かいので、人数少なくても結構大変)

正直、この人数を受け持つことは、
心身ともに疲れを感じさせます。



日勤看護師の一日の業務はとても多いのです。


まず、情報収集をするために、始業の30−60分前に出勤するのは当たり前です。

もちろんこの時間は時間外もつきません。

そして、夜勤からの申し送りが始まるとノンストップで業務が進みます。

朝礼

点滴作成

朝の挨拶回り

シーツ交換(週に1回)

午前中の検温

検査出し

オペ出し

入浴介助

昼食配膳

食事介助

内服介助

午後の検温

オペ迎え

入院受け入れ

入院患者の病棟案内

アナムネーゼ聴取

看護計画に則った看護(リハビリとか)

看護プラン立案

看護記録・・・・などがあります。

その中で、時間外での情報収集や文書作成、

学会研究や新人指導、学生指導、病棟会、勉強会など、

見えない部分での作業もあります。



しかし、私たち看護師は、
患者さんを笑顔で見送るために、
日々全力を尽くしています。



ですから、患者さん自身にも、自己管理能力の向上や、

予防医療の重要性について理解してもらうことが大切です。



そして、看護師たちは、自己啓発にも努め、

ストレスマネジメントや自己管理能力の向上に取り組みながら、

質の高い医療サービスを提供するためのスキルアップに努めています。



看護師さんは基本的には

「人のためになりたい」という人が多いんですよ。とっても。



あとは勉強熱心な人が多いです。

自腹で休みを潰して研修に行ったり、

資格取ったりする人もいます。



しかしその反面、

過重労働による体調不良やストレスなどの問題で
休職や退職に追い込まれている看護師さんたちもたくさんいます。

医療従事者たちが安心して働ける環境が整うように、

社会全体での取り組みが必要なんですけど、

コロナ禍でどんどん重要な人材が

現場を離れているような気もしています。


看護師たちが働きやすい環境が整うことで、

患者さんにとっても、

より安心して治療を受けられる医療現場が実現するんですよね。



これはもう全体で考えて取り組んでいかないといけないのかもしれません。