現役ナースの独り言 

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どんなお金持ちの患者でも、どうしても買えないものがある

こんにちは。

ナースの独り言です。
 
 
私は独身時代、大学病院の特別室(VIP)で働いてきました。
 
特別室なので、一泊二日の室料が、私の1ヶ月の寮の家賃分、もしくは1ヶ月のお給料分なんてザラの世界でした。

一番安いところで、1日28000円
一番高いところで、1日12万円だったかな。

しかしよくできているもので、こう表記されると、1泊2日の入院の室料かと思いますよね。

違うのですw

日帰りならその表記の通りですが、1泊2日の入院だと、2日分なので2倍かかるわけです。

一番安いところで、1日56000円
1番高いところで、1日24万円w w w wってことですね。

 

1ヶ月も入院すると、とんでもない数字が並んだ請求書が届くわけです。
(師長が月1回、請求書を持って一人一人回っていました)

 
芸能人、政治家、大手会社の社長さん・・・普段はお会いできない、お金持ちの方がたくさん入院しておりました。
 
 
そんなみなさんが口を揃えておっしゃっていたこと。
 
それは
 
大抵のことはお金でなんとかなったのに、病気と命だけはお金でなんともならない。
 
という愚痴でした。
 
 
中には、あなたの○○くれませんか?←臓器
 
と冗談交じりに言われたこともあります。
 
彼らなら、健康が戻る保証があれば、きっといくら出しても買ったかもしれません。
 
 
 
 
お金があれば、体に取り入れるものを選べますし、健康に気を使うこともできます。
それで、ある程度、病気を予防できたりすることもあるかもしれません。
 
しかしながら
 
【寿命だけは、お金でなんともできない】
 
のが、この世の中の道理であり、現実なのです。
 
 
今まで大抵のことをお金で解決してきて、
初めて大病した人は、この事実に気づいた時に、
非常に耐え難いものだったろうと思います。
 
 
 
自分の寿命はいつまでだとわかる方はこの世に存在しません。
 
お金があろうと、すごい役職についていようと、
みんなもれなく死にます。
 
100年後は今地球上に生きている人たちはほぼいません。
 
 
だからこそ、今日をどう生きるのか、
 
なのかなって思います。