こんにちは。
ナースの独り言です。
さて、今日は「もうすぐ旅立つ方の栄養、食事」について。
人って、基本、「ご飯食べる信者」ですよね。
それは、やはり食というものが生きるエネルギーに変わるから、なんですけれど。
体の調子が思わしくない人、
かなりのご高齢の方にもその信条を課してますよね。
(特にご家族)
ご飯食べなきゃ元気でないよ。
ご飯食べなきゃダメだよ。
元気になるために無理してでも食べなさい。
食べたくない、と口を頑なに閉ざすおばあさまに、お子さん(もう大人)が無理やりご飯をねじ込む、ということも珍しくありません。
本人もご家族も生きるため、生きさせるための必死の闘いです。
どうしても口を開けてもらえず、大して食べさせてあげられなかった看護師に、後でそれを知った家族から、ご飯食べないからといって、素直に御膳を下げたのか!食べなきゃ元気がでないだろう!!今度から無理やりでもいいから食べさろ!!とものすごく怒られるということもありました。
でも、いや、やっぱり無理やり口に詰め込むのはできないですね。
(たいていペッと出しますしね)
食べたものを消化するのにも、結構なカロリー(エネルギー)を消費することはご存知ですか??
病気の時、そして年老いるにつれ、食欲はなくなっていくものなのですが、それは、消化吸収にエネルギーを使うからなのです。
消化にエネルギー使う余裕がない。
という時に、食欲はなくなるものだと思います。
動物はその点、ものすごく正直で、うちの猫たちは調子悪い時は一切ご飯は食べません。
そして、食事と一緒で、点滴も同じ位置付けで捉えられますね。
何が何でも点滴入れてくれ!!というご家族が多いです。
点滴は入れれば入れるほど元気になる、とか、体にいい、と思っていませんか??
その方の排泄力が伴っていればいいのですが、食事を取れなくなった方は排泄する力も弱まっています。
出せなくて体の中で余った点滴は、どこにいくのでしょう。
体にたまっていくだけのです。
心臓や肺、体中のむくみになります。
それは呼吸苦、足の痛み、身体中の倦怠感につながります。
呼吸して体温を維持するだけで、ある一定の水分は失われていきますので、最低限、その不感蒸泄分と尿で失われた分が補えればいいのかなと思います。
昔、受け持った方で、もう食事が口から取れなくなった方がいました。
食べたくないを通り越して、飲み込む力がなくなってました。
こうなると誤嚥して、肺炎になるリスクが高いので、食事を摂ること自体が命取りになります。
口から食べられなくなれば、「胃ろう」という、お腹に穴を開けてチューブで栄養補給する方法もありますが、ご家族の希望で、胃ろうは作らず、食事はストップされ、本当に最小限の点滴だけになりました。
私は、すぐに脱水でぐったりして、逝去されるのかと思っていましたが、結局その方は、1ヶ月とても穏やかに過ごされました。
点滴をたくさんいれている人と違って、呼吸苦も、足のむくみもほとんどありませんでした。
体内の水分が少ないので、シワシワでどんどん小さくなっていくのですが、本人は最後まで穏やかでした。
主治医がその時言った言葉を今でも覚えています。
「人間はね、最期は少し干からびた状態の方がいいんだよ」
干からびる、、、ちょっとびっくりしましたが、植物が枯れて行くときと同じなんだなぁと思いました。
以上のことは、もちろん症例も人それぞれ違うので、あくまでも参考程度にしていただきたいのですが、
過剰な食事、過剰な点滴は必ずしも本人のためになるとは限らない
ことを頭の隅にいれていただければ、ご飯食べなくて不安になったり、アワアワしなくていいのかなと思います(^^)
「本人が楽になる方法、望んでいる方法」
をどうか選択していただきたいのです。
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