こんにちは。
ナースの独り言です。
十人十色というけれど、人生もそれぞれです。
えええええええー!!!
と驚くようなこともありますが、しょせんそれは私の常識を超えたからであって、その人にとっては、別にそれはあり得ないことではないんですね。
私の常識が正しいわけではないのですから。
さてさて始めましょうw
10年以上前の話です。
大学病院では
どんな形でもいいから
とにかく生きていて欲しい。
と望まれ、例え平均寿命がとうに過ぎていても、本人がやりたいかどうかもわからない延命治療を施される人がいる反面、
こんなエピソードもありました。
80歳半ばのおじいちゃん。
確か消化管のガンでした
(詳しい場所は忘れました)
まだまだ体も動いて、側からみたら元気そうな方です。
そのおじいちゃんは、治療に積極的で、保険診療外の治療(陽子線治療や免疫療法)も希望されてました。
その治療に自分のお金の300万円をかけると張り切ってました。
ところがですよ。。。
家族から大反対にあったのです。
300万円かけても、すぐ寿命が来るんだからお金が勿体ないということでした(爆)
おじいちゃんは
自分の金なんだから、とやかく言われる筋合いはない!!
お前らに一銭も残さん!!
とまぁそれはそれはかなりのご立腹で
絶対受けてやる!!
と転院していきました。(うちの病院ではその治療はやってなかったので)
こういう場合、本人の意思が尊重されるので、きっと望む治療を受けられたんだとは思います。
その後のことはわかりませんが、色んな家族がいるなぁーって思ったエピソードの一つです。
まぁ、家族の気持ちもわかりますし、おじいちゃんのやれるものはやりたい!という気持ちもわからなくはないというのが私の正直なところですね。。。
さて、おじいちゃんのように意思表示できればいいのですが、
実際はできなくなって、「最期の治療」というものは、
家族に委ねられるケースが多いのです。
自分はどう生きたいのか
どう死にたいのか。
どこまでどんな治療を望むのか、
を常日頃、元気なうちに話し合っておくといいですよ(^^)