現役ナースの独り言 

病院のエピソードや、健康情報を伝えていきます。

看護師も普通の人間です

こんにちは。

ナースの独り言です。
 
 
えー、今日の話は、私の若気の至りで
 
さすがにひどかったな。すみません!!
 
という話でございます。
 
ナースは白衣の天使だと信じている方は、絶望しかないので、読まないでくださいませw
 
 
さて、私はSARSが恐れられていた2003年あたり、大学病院の個室におりました。
 
うちの病棟は、陰圧室もあったので、結核、麻疹、そのほか隔離が必要な患者を受け入れていました。
 
なので、SARSはうちの病棟が引き受ける、という感じでした。
 
 
結果から言うと、SARSの患者が病院に来ることはなかったのですが、当時は病棟で勉強会をしたり、訓練したりしていました。
 
 
 
ある日、病棟会で、感染対策プロジェクトチームを立ち上げて、その人たちを中心にSARS患者の対応をしていくかもしれない、という話がありました。
 
プロジェクトメンバーは挙手して選出とのこと。
 
(私はキャンディキャンディの漫画のワンシーンを思い出しました。看護学校から従軍看護師を選ぶシーン。戦中かよ、と←アラフィフの方はわかるはずw)
 
 
案の定、みんなシーーーーーーン
としたわけです。
 
SARSは結構な致死率がありましたので、正直、そんな危険で面倒ことに首を突っ込むのは、みんなごめんですからね。
 
 
すると定年間近の師長がこう言ったのです。
 
 
「立候補がいなければ、まだ結婚していない独身看護師から選ぶ。結婚してる人は家族がいるから」
 
とな。
 
ナンダソレ、フザケンナ!!
 
まだ独身だった、かつ、熱かった私は、こう返しました。
 
「独身の看護師にも家族はいますし、まだ若くて未来があります。年功序列でお願いします
 
と。
 
 
そしたら師長が怒ること怒ること
 
「バカ!!!あんた!!私から行けっていうわけ!!!」←怒り方w
 
「いえ、そうは言ってません(←いいや言っているw)」
 
と返しつつ、
 
(この人、自分がそこまでして嫌がることを、部下に強要させようとしてたのよねぇ) 
 
とさらに冷め冷めでしたね。
 
 
いつも下っ端が危険な目に合わされて、上層部は安全なとこから指揮するだけなのは不公平、と思ってたのは事実。
 
でもまぁ私もよく、平気でこんな失礼なこと言ってたよなーと、穴があったら入りたいエピソードでした。
 
(今もそんなに変わってなかったら、すみませんw)
 
 
 
でもこの師長、私の裏表がないところを気に入ってくれて、後で息子の嫁にならないかって言ってきたんだった笑
(息子の意思はないのかい?笑)
 
 
 
 
看護師は白衣の天使ではありません。
 
少なくとも、私はね(笑)
 
 
今はどこの病院もコロナでもちきりでしょう。
どこかの病院でも同じようなことが起こっているかもしれません。