現役ナースの独り言 

病院のエピソードや、健康情報を伝えていきます。

人が旅立つ瞬間に感じる奇跡

こんにちは。

ナースの独り言です。

 

 

大学病院に勤めていた19年間で、いったい何人の方の旅立ちの瞬間に立ち合わせていただいたのだろう。

 

突然死でない限り、人は旅立つ前は、大体同じような経過を辿ることが多いです。

 

旅立ちが近づくと意識レベルが低下して、コミュニケーションが取れなくなる方がほとんどです。

 

話しかけても反応がないのですが、最後まで残る感覚があると聞いたことがあります。

 

それは

【聴覚】です。

 

 

私がよく患者さんの家族に言ってたのは、

 

『返事したり、うなづいたり、瞬きしたり、、、自己表現ができないだけで、多分聞こえてると思います』

 

ということです。

 

なので、反応しない患者さんの前で、亡くなった後の葬儀の話をするのもやめて欲しいし、遺産の話で家族で揉めるのも本当はやめて欲しいです(苦笑)

 

私自身も、看護する時は、まるで聞こえてるかのように話かけるよう心がけていました。

 

ただ、これは私が実際に体験したことではないので、本当のところはよくわかりません。

 

良くわかりませんが、確信に近いものは感じています。

 

 

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旅立ちが近づいてくると、心拍数が上昇します(130回/分くらい)そして、いよいよ準備が整うと、心拍数が下がり始めます。

 


こうなるともう数時間になるので、この下がり始めにいち早く気づいて、家族に連絡することが大切だと思って、当時は勤務していました。

 


家族の到着までの時間、事前に話し合って決めた方法(昇圧剤は使うのか、心臓マッサージするのかなど)でひたすら待つのですが、

 


あと○分で奥様が来ますよー

もうすぐ会えますよー

 


などと耳元で励ますんですね。

 


すると、家族が到着して、本人の手をとって、間に合ったあ!!

 


と、みんなで喜んだ瞬間、心停止になったりすることは一度や二度ではありませんでした。

 


絶対聞こえてる。

聞こえてるんだって!!

 

頑張って待っててくれるんだって。

(注:待たない方もいます。でもそれはそれで良いのです)

 


耳の機能がどうなのかはわかりませんが、本人の目の前で話してることが、しっかり届いてると思うんですよね。

 


なので、もし、あなたの大切な家族のお別れが近づいて、コミュニケーションが取れなくなっても、たくさんたくさん話かけて下さい^ ^

 

言いたくても言えなかったこと、伝えてあげて。

 


絶対あなたの言葉は届いてるから^ ^

 

 

 

 

 

ドケチな師長が奢ってくれる時は要注意

こんにちは。

ナースの独り言です。

 

もう20年くらい前の話。

ある師長さんは 本当にドケチだったw

 

ある日、人事異動があり、師長さん最後の病棟会でお弁当が出た。

 

 

こんな感じのお弁当♡

 

えええ?? 驚くスタッフ達。

 

師長によっては勉強会や病棟会では、自腹でジュース出してくれたりする人もいたが、この師長には豆一粒すらもらったことがなかったからだ(笑)

 

なにか裏があるのかと、食べるのを躊躇するスタッフに

「食べなさい食べなさい 」

師長は満足そうに私たちに勧め、 スタッフは 鬼の目にも涙なのかな?? と納得してwありがたくいただいた。

 

ところが、後日会計をしていた子によると、

あのお弁当は病棟費から出した とのことだった🤣

 

おい!! 病棟費って、、、

 

毎月徴収されてた、うちらのお金じゃんwwww

 

おいおいおいおい!!

しかもさぁ、よく考えたら うちらのお金でお弁当食べてるじゃん🤣 (師長は病棟費を払ってなかった) まぁこのエピソードはある意味ネタで、 ウケるね案件なんですけども、、、

 

さぁ、みなさん、ここで何か思いませんでしたか??

 

あのお注射も無料だと思ってませんか??

 

かつての師長のお弁当と、あのお注射のシステムは一緒なんですよぉ

 

トップ(国)が出してくれてるのと思いきや、 実はぜーんぶうちらのお金なんですよ。

 

喜んで食べてる場合じゃないですよ!

 

P検査も同様よ🤣  

 

よーく考えよー♪

お金は大事だよー♪

 

と言う話でした笑

タダほど高いものはない。大抵裏があるんですよって話でした。

 

 

 

 

 

医学生のお小遣いの金額に驚愕

こんにちは。

ナースの独り言です。

 

もうかれこれ25年以上前・・・

その時はまだかわゆい看護学生だった私。

 

医学部のサークルに入ってたんです。

医学部の先輩に、サークル帰りにいつもみんなの分の食事を奢ってくれる人がいまして。

 

当時私の家は両親が離婚して、母が出て行ってしまい、父親はほとんど帰ってこず。

学費は出してもらってましたが、生活費がもらえなかったので、バイト3つ掛け持ちしていたんです。

なので週一回、夕飯を奢ってもらえる環境はとてもありがたかったんですけれど

その先輩のお小遣いの額を聞いて目ん玉飛び出たんです(笑)

 

 

月に30万(家賃別)だそーで。

その先輩はかなり年上の彼女がいるってもっぱらの噂でしたが、

どうやらその女性はお手伝いさんだったそーでww🤣

 

 

私は、明日食べるものも困ることがあるのに(菓子パン1個の時もありましたのでw)

どんだけなんだと、この世の不平等さをみに染みた出来事でしたね。

私立の大学の医学生はおぼっちゃま、お嬢様だらけでした。

 

医学生とは、金銭感覚は全く違いましたねーってお話でした笑

 

 

 

 

 

健康のために冬にやめた方がいいもの

こんにちは
ナースの独り言です。

 

 

みなさん、ヒート●ック着てますか?

 

防寒といったらこれ!!って感じですよね。

 

 

私も昔は愛用していたのですが、

・肌の乾燥とかゆみがひどくて眠れない。

・シーツ交換時の静電気がひどくて仕事にならない

 

ってことに長年悩まされて来ました。。

 

 

静電気が怖くて、いろいろさわれないwwww

でもこれが普通なのかと思っていたのですが、

 

 

数年前に

「ヒート●ックは良くない」

と聞きまして、そこからインナーは綿100パーセントのものに変えました。

 

 

 

 

 

そもそもヒート●ックは、化学繊維でできている商品なんですよね。


アクリル41%
ポリエステル34%
レーヨン22%
ポリウレタン3%


素材見ただけで、静電気製造機みたいなものですね笑

 

体内に電気を滞留させることで、病気のリスクになるという説もあります。

 

静電気を起こしにくくするために、

化学繊維でない

綿、麻、絹、ウールで出来ているものがおすすめです。

 

 

 

綿100パーセントに変えてみて不安だったのは「寒さ」

 

ところが、防寒に関しては綿100パーセントでも全然問題ないですね。

 

むしろ冷え性が改善した気もする・・・。

 

もちろん肌の乾燥もしませんし、静電気も久しく体験していません。

 

変えたのは肌に直接当たる「インナー(要はババシャツ)」のみです。

 

普通にタイツもストッキングも履くし、着るのは化学繊維のお洋服は普通に着てます。

それでもとても快適なのです。

 

 

 

私が愛用してるのは

無印良品オーガニックコットンですね。

(最近、綿100パーセントではなくなってしまいましたが・・・)

 

 

 

 

そのほかに静電気は

・疲れやすい
・胃腸の不良
・ストレスが溜まりやすくなる
・貧血
・肩凝り
・埃やダニなどを引きつけやすい 
・体調不良

 

もあるらしいです。

 

健康のためにぜひインナーを変えてみてください♡

 

 

 

 

心が壊れたら元も子もない

こんにちは。

現役ナース25年目ナースの独り言です。

 

 

 

 

 

昨日、Twitterでこんな投稿があり、盛り上がってました。

 

 

 

 

数年前から思ってたのは、

 

学歴が良ければ、いい会社に就職できる話は昔の話。

 

いい会社に入っても、定年まで働くことができる保証はなく、いい会社に入ってもいい人生が送れるわけではない。

 

学歴社会はすでに終わりつつある。

 

 

 

ということは、

 

学校に行く必要もなくなる???

 

んじゃないかということ。

 

 

社会に出た時に、企業にとって

扱いやすい働き蟻を育てるための

今の学校教育なんですよね。

 

その教育が合わなくなって来ているお子さんも

ここ数年でさらに増えて来た気がします。

 

 

そんな中、コロちゃんワクちゃん騒動ですよ。

 

 

このTwitterに投稿したお母さんは、学校には通わせたいみたいでしたけれど、そのやりとりを見てて

 

私たち親世代が一番大変で苦しいかもなーって思いました。

 

 

 

だって、私も子どもの頃は、学校にきちんと休まずに行って、先生の言うことを聞いて、集団に溶け込んでうまくやることが素晴らしいことだと教えられて、そうする努力をしろと課せられていましたよね。

 

 

今の子育て世代は、その昔からの「自分の親の価値観」と、全く異なる「今の世の中の現状」と、完全に板挟みになってますよね。

 

 

私も未だに「学校行くべき」「みんな一緒仲良く」が時々発動しますもん。

 

 

 

看護師の私が一つ言えることは、ひとつ。

 

心も体も壊れたら元も子もないんです。

 

せっかくワクちゃん打たないで、【体】を守っているのに、学校に行くことで【心】が壊れてしまうのであれば、本末転倒だなーと思います。

 

学校を行かない選択も、とても勇気が必要なことですけれど、もしかしたらその選択も本当の子どもの幸せや、未来のために必要になるのかもしれないなと思いました。

 

 

心が壊れてしまったお子さん(大体中高生)も何人も見て来たうえでの私の思いです^ ^

 

 

これからの時代は

今までの常識を自分の中で変えていかないと、

しんどいことも多いかなと思います。

 

心も体も守れます!

方法はいくらでもある。

 

世の中の事象は変わらなくても、どうしていくかは選ぶことができます。

 

笑っていきましょ♡

 

 

看護師も普通の人間です

こんにちは。

ナースの独り言です。
 
 
えー、今日の話は、私の若気の至りで
 
さすがにひどかったな。すみません!!
 
という話でございます。
 
ナースは白衣の天使だと信じている方は、絶望しかないので、読まないでくださいませw
 
 
さて、私はSARSが恐れられていた2003年あたり、大学病院の個室におりました。
 
うちの病棟は、陰圧室もあったので、結核、麻疹、そのほか隔離が必要な患者を受け入れていました。
 
なので、SARSはうちの病棟が引き受ける、という感じでした。
 
 
結果から言うと、SARSの患者が病院に来ることはなかったのですが、当時は病棟で勉強会をしたり、訓練したりしていました。
 
 
 
ある日、病棟会で、感染対策プロジェクトチームを立ち上げて、その人たちを中心にSARS患者の対応をしていくかもしれない、という話がありました。
 
プロジェクトメンバーは挙手して選出とのこと。
 
(私はキャンディキャンディの漫画のワンシーンを思い出しました。看護学校から従軍看護師を選ぶシーン。戦中かよ、と←アラフィフの方はわかるはずw)
 
 
案の定、みんなシーーーーーーン
としたわけです。
 
SARSは結構な致死率がありましたので、正直、そんな危険で面倒ことに首を突っ込むのは、みんなごめんですからね。
 
 
すると定年間近の師長がこう言ったのです。
 
 
「立候補がいなければ、まだ結婚していない独身看護師から選ぶ。結婚してる人は家族がいるから」
 
とな。
 
ナンダソレ、フザケンナ!!
 
まだ独身だった、かつ、熱かった私は、こう返しました。
 
「独身の看護師にも家族はいますし、まだ若くて未来があります。年功序列でお願いします
 
と。
 
 
そしたら師長が怒ること怒ること
 
「バカ!!!あんた!!私から行けっていうわけ!!!」←怒り方w
 
「いえ、そうは言ってません(←いいや言っているw)」
 
と返しつつ、
 
(この人、自分がそこまでして嫌がることを、部下に強要させようとしてたのよねぇ) 
 
とさらに冷め冷めでしたね。
 
 
いつも下っ端が危険な目に合わされて、上層部は安全なとこから指揮するだけなのは不公平、と思ってたのは事実。
 
でもまぁ私もよく、平気でこんな失礼なこと言ってたよなーと、穴があったら入りたいエピソードでした。
 
(今もそんなに変わってなかったら、すみませんw)
 
 
 
でもこの師長、私の裏表がないところを気に入ってくれて、後で息子の嫁にならないかって言ってきたんだった笑
(息子の意思はないのかい?笑)
 
 
 
 
看護師は白衣の天使ではありません。
 
少なくとも、私はね(笑)
 
 
今はどこの病院もコロナでもちきりでしょう。
どこかの病院でも同じようなことが起こっているかもしれません。
 
 
 
 

 

 

本当の幸せってなんだろう

こんにちは。

ナースの独り言です。
 
 
患者さんは不安になりやすいもの・・
そうはわかっていても、度が過ぎるってこともある。
 
時々いるんですよね。
30分かけて話を聞いても、不安で不安で仕方ない人・・・。
 
その度が過ぎた不安に満ちた患者さんの顔をみる度に、
私はある女性を毎回思い出すのだ。
 
 

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10年以上前、、、
 
大学病院の外来に勤めていた時に、毎週同じ時間に来ていた女性のことを。
 
 
彼女は、60代には見えないくらい若くて、綺麗で、着ているもの、話している言葉も品がよく、裕福な生活をされているのだろうと想像できる方だった。
 
 
ただ、彼女はその美しい顔を歪めながら毎週やって来て、同じことを訴えるのだ。
 
 
胃の状態がよくなりません。
食欲もあまりないし、
やはり私は癌だと思うのです。
 
先生が、驚きとあきらめの混じったような顔をする。
 
 
採血、レントゲン、CT、胃カメラ、大腸カメラ、、、
 
もう、やれる検査は全てした。
薬も色々試した。
 
精神安定剤は前から飲んでるが、本人曰く効き目がないのでやめてしまったと。
 
とりあえず医師は真摯に話を聞き、全くもって心配する所見はない、問題ないと説明する。
 
外来に沢山の患者を待たせて、30分くらい話を聞いたにも関わらず、彼女は安堵することなく、絶望感に満ちた顔で帰っていく。
 
まるで癌告知された患者のような顔をして。
 
 
 
これを毎週繰り返す。
 
この人は、自分が癌になることを望んでいるようにしか見えないけれど、癌になるまで通うのだろうか。
 
ある時、本当の本当に癌になって、癌だと言われた時に、この人は晴れ晴れするのだろうか?
幸せになるのだろうか??
満たされるのだろうか?
納得するのだろうか?
 
私は外来にいた2年間、ずっと疑問だった。
 
心療内科も勧めたけど、たしか拒否して行かなかった)
 
私が大学病院をやめてしまったので、彼女が今どうしているのかはわからないが、とても印象深い患者の1人であった。
 
 
 
 
 
人は暇だと不安になる。
そして、不安は人を惑わせる。
 
側から見るととても豊かな生活をしているように見えるのに、人より余っている時間を全て、自分の不安や妄想に費やしてしまっている人もいる。
 
不安を選択しているから、お望み通りの不安で満ちた人生になってしまっている、、そんな気がするのだ。
 
 
 
 
 
 
さて、これから私たちはどう生きるのか。
 
コロだけでなくいろいろな騒動の中で、
それを問われているのは確かだ。
 
不安な時は不安でもいい。
悲しい時は悲しいでいい。
 
でもそれからどうしたいのか。
 
私はどうしたいのか。